シーモンキー

 みなさん、「シーモンキー」って知ってますか?

たしか、小学2年生か3年生の頃だったと思います。マンガの広告欄にカラーで載ってました。
 
 
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こんなんでした。

 卵からこんなのが産まれてくると思っただけで、購買意欲は毎週MAXに達しますが、生き物が大嫌いな母親がいる我が家ではこんなわけのわからない生物を購入する許可を得られず、毎週マンガを買って読む度にこんな奇妙な生物が実在するという思いだけが育っていくのでした。

 

広告も、しまいにはこいつらが住む家がセットになって売ってたり、車に乗っていたりとまるで人間と同じ生活を送る生き物へと変貌をとげるのでした。

 

そうこうしているうちにこの生き物のことなどすっかり忘れてしまうのですが、今から約10年前に書店で「シーモンキー」のなんとかっていう本を発見することにより、あの購入を熱望した日々が甦ってきたのです。

 

この生き物は海外のどこだったかの国の湖に生息するエビで、日照りによる湖の枯渇と大雨による満水を繰り返す厳しい環境下で凄い進化を遂げた生物であることをことを知りました。

 

水が干上がってしまうと生きられないので、自分の身体をミイラのように変化させて雨が降るのを待ちます。雨により身体が水に満たされると甦るという、まるでフリーズドライみたいな生き物なのでした。

 

もちろん猿なんかではなく、車を運転することも家に住むことも、ましてや息子が王冠を被ったお父さんに話しかけることもおそらくないであろう虫のような生物が「シーモンキー」の正体でした。

 

その時驚いたのが、こいつの正体についてではなく、この「シーモンキー」の知名度でした。

この商品はごく僅かな期間、ごく限られた人を対象に販売されたものらしいのです。

 

つまり、私と同年代の、しかも男性のみが「シーモンキー」を知っていて、それ以外の人は全く知らない、そんなニッチな、そんな悲しい存在。

その存在すら疑われてしまうほどに、誰に聞いても知らないのです。

あんなに欲しかったのに。

                                         企画開発室  木下