[営業リレートーク] 金沢シールについて調べてみたら
東京営業所の竹本です。
先日、学術的な論文か何かに金沢シールが登場することはないものかと思い、グーグルで
「金沢シール abstract filetype:pdf」を入力して検索してみました。興味深いものが見
つかりました。
武庫川女子大学の中谷様という方が書かれた論文で、「近代におけるシール印刷の変遷」と
いう論文です。
http://libir.mukogawa-u.ac.jp/dspace/bitstream/10471/704/1/P107-111.pdf
コミュニケーションツールとしての視点より、シールの変遷を分析されています。
明治の終わりから昭和50年にかけての期間を1.草創期、2.黎明期、3.復興期、4.飛躍期の四つ
に分けて書かれていますが、三番目の復興期では、マッチペーパーに付いての記述があります。
昭和23年に金沢シールがシール印刷機でマッチペーパーの印刷を開始し、一時は全国の高級料
理店や料亭などのオーダーマッチの大半を金沢シールが製造したと書かれています。
これを読むと当社が日本のシール印刷業発展に貢献してきたことを知り、少しうれしい気持ち
になりました。しかし、それと同時に感じたことは、その時代の金沢シールはいったいどんな
会社だったのだろうかということです。
当時は平圧の印刷機しか無く、現在のような厳重な品質管理の仕組みも無く、エクセルも無け
れば、パソコンすら無い。従業員も少なく一人あたりのやるべきことや役割も多く、土曜日は
半ドンの日もあったのかもしれません。いろいろ想像してしまいます。
大昔の金沢シールはおそらくとても大変だったと思います。いま私たちは恵まれた環境で仕事
を進めています。昔の先輩たちに負けないように頑張りたいと思います。
この論文によると、当社がマッチをつくっていたころは、シール印刷のことを浮き出し印刷と
言っていたそうです。浮き出し印刷の技術は現在エンボスラベルの名称で現在も伝承されてい
ます。昔のマッチの印刷が懐かしい方、文字の盛り上がったシールを作りたい方、是非是非当
社にお問い合わせいただければ幸いです。
東京営業所 竹本育雄