健康経営について
「健康経営」とは従業員の健康管理を経営的視点で考え、戦略的に実践することです。これにより、従業員の活力の向上や生産性の向上等、組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上につながると期待されています。
「健康経営優良法人」とは、経済産業省により、特に優良な健康経営を実践している企業を顕彰する制度です。その中で、ブライト500は、中小企業部門において上位500社に入る企業に贈られる称号です。当社では2021年、2022年、2023年、2024年で4年連続の認定となっています。
取組みにおける基本的な考え方
今、日本は急速な少子高齢化を背景に、年金・医療・介護費などの社会保障給付費が毎年数千億円単位で膨らみ、2040年には190兆円に達するという予想が政府から発表されました。間もなく、現在国民の意識の中にある~日本はまあ何とかなるだろう~という思いは崩れ去り、国の財政健全化の必要性が益々大きく取り上げられることになると思われます。
この大きな国家的課題を解決するためには、産官民が一体となった長期的な取り組みが必要ですが、まずは我々のような中小の企業が出来ることから取り組むべきであると考えます。
我社が進める健康経営は、経済産業省が進める「健康経営優良法人」の認定を得ることだけを目的としていません。健康には3つのカテゴリーがあるとWHOに記載されています。健康はいわゆる疾病の有無を意味するフィジカル(身体的)だけではなく、メンタル(精神的)・ソーシャル(社会的)を含んでいます。
近年、我々の日常には多くのストレスが蔓延しており、特に多くの時間を費やす会社(職場)では労働環境や働き方改革など大きな制限を受けているがゆえに様々なシーンでストレスを感じやすく、これまでのように休日に気分転換をするだけではとても健康な状態は維持できません。
我社ではこのような状況に対応すべく、社員アイデアによる様々な健康経営の取り組みを行っていますが、上記3つのカテゴリーの中でも特にメンタル面に重点を置いています。中でも長年継続しているのは「よしふみの部屋」というネーミングで行っている、社長と全社員との面談です。これは仕事の考課面接ではなく、あくまでもプライベートの悩みや、職場で困っていることを聞いたり、会社の様々な活動の意図がうまく伝わっていないことを改めて説明したり、などなどテーマは自由に、それぞれ年に一度、一人当たり30分程度を目安にじっくりと1on1でコミュニケーションを取っています。
健康はこれまで個人が管理するものでした。しかし時代は大きく変わり、会社が社員の健康をフォローし、守っていく時代になってきていると感じています。
AIやIoTが進んでも、やはり日本のものづくりは伝統・文化・美しさや風合いといった感性に働きかけるものが価値として残るものと考えています。そして、その価値を生み出すのは人間以外にありません。我々のものづくりも、常に人々の“感性”に響くようなものでありたいと考えていますが、そのためにも豊かな発想やアイデア、集中力を高めるための「健康」は欠かせません。全社員が、健康で、そして最高のパフォーマンスを常に発揮することが出来るように、今後も「健康経営」を率先して進めて参ります。
株 式 会 社 金沢シール
代表取締役 小杉 善文
「健康経営優良法人2025(中小規模法人部門(ネクストブライト1000))」2025.3認定




⾷⽣活
・社内報での健康コラム掲載


運動
・トレーニングジムの設置
・⾎圧計、体脂肪計の設置
・ウォーキングイベントの開催
・運動に関する社内セミナー


睡眠
・昼休みの仮眠推奨


喫煙
・屋外分煙
・喫煙・禁煙に関する情報提供


⼥性が働きやすい環境
・⼥性特有の健康課題に関する理解促進セミナー開催
・緊急時⽤の⽣理⽤品の設置


休みの取得
・年次有給休暇の取得促進
・フレッシャーズ休暇の新設(⼊社後、有給休暇付与までの間、1⽇/⽉取得可能)
・ボランティア休暇の促進(年2⽇)


⼼⾝の健康
〇コミュニケーションの機会の創出
・社⻑面談「よしふみの部屋」
・1ON1ミーティングの開催
・座談会の開催
・運動会の開催
・慰安会の開催
・リラクゼーションルームの設置
・レクリエーションクラブ、サークル活動の推進
・金沢城リレーマラソン参加










〇健診関係
・⼈間ドック(費⽤の⼀部を会社負担)
・ストレスチェック実施
・産業医によるメンタルヘルス個別⾯談
・健診後の保健師等による特定保健指導
・がんの⼀次スクリーニング検査(社員の費⽤負担なし)
・PET検査(費⽤の⼀部を会社負担)
〇過重労働防⽌対策
・残業時間管理(60H超える⼈は⾯談)
・ノー残業デー(⽉2回)




2025年度の取組み結果