経営品質

経営品質向上活動について

我社が経営の柱として取り組んでいるのが「経営品質」向上活動です。この活動は2016年に取組みを開始し、2023年には㈶日本生産性本部が主管する「日本経営品質賞奨励賞」を受賞するに至りました。

「経営品質」という言葉はまだまだ認知されておりませんが、関連する言葉として、「顧客価値経営」や「創発型経営」があります。つまり経営者が会社の決済を担うという経営スタイルから、
①  指示待ちではなく、自分で考え自発的に行動する
②  創発型-つまり社員の思いや発想を組み合わせた創造性を重視する
③  売上や利益優先ではなく、お客様の価値を創造することを最優先にする
 上記の3つの経営スタイルへの変革を目指しています。

我社は品質第一を実現するために、これまでISO9000を経営の軸にしてまいりました。ISOは御存じの通り標準化です。しかしながら手順を作り、教育し、標準化を進めることをあまりにも重要視した結果、物事を自分たちで考え自分たちのアイデアで挑戦するという、ものづくりの最も重要で楽しい部分が失われてきているように感じました。誰かに指示されたり、ルールに縛られたりして仕事をするのではなく、答えのないものを自分で考え、挑戦する風土に変えようと考えたのが経営品質への取り組みのきっかけです。

ものを大量に作り、大量に消費する時代は終わりました。あらゆる商品の販売が店頭からネットへと移行し、商品の選び方や購入方法も大きく変わりました。SNSにより商品が短期間で爆発的に流行したり、新商品トレンドのサイクルも早くなったりと、時代の猛烈なスピードの変化に合わせて経営の意思決定も速くしなければなりません。そのためには経営者のこれまでの情報の量、質や様々な経験によるインプットによる判断よりも、柔軟で新しい動きに敏感な若手の社員のほうが正しいアウトプットを導き出せるケースも出てきています。

上記のように経営は経営者と社員が一丸となって何事もスピーディーに進める時代であり、そのためにも社員皆が<ありたい姿>をしっかりと共有し、上司部下、先輩後輩など関係なく思うことを遠慮せずに言い合い、何事にもチャレンジできるような風土づくりとそのための組織改革も同時に進めてまいります。

2024年に新たな<金沢シールのありたい姿>を社員とともに作成しました。今後はこの<ありたい姿>の実現を目指し、次なる挑戦に果敢に挑んでまります。

株 式 会 社 金沢シール
代表取締役 小杉 善文

「日本経営品質賞奨励賞」受賞

私たちは、公益財団法人日本生産性本部が設立した日本経営品質賞委員会より、「2022年度 日本経営品質賞 奨励賞」を受賞しました。国内の印刷会社および石川県内の企業として、初めての受賞となります。

委員会活動


私たちは、<金沢シールのありたい姿>と現状とのギャップを埋めるための方針を掲げました。部門の垣根を取り払い組織された3つの委員会が、様々な社員の想いや発想を活かして創造的なアイデアを生み出しながら、ありたい姿に向け日々活動を展開しています。

ミーティング風景

1.未来に向けた人づくり委員会

  • 一人ひとりの想いを大切にし、理想の職場をみんなでつくる。
  • 「ねぇ調子どう?」のひと言が、優しさの第一歩。
具体的活動

自ら取り組みたい活動などを出し合う「座談会」
・各自のつぶやきを出し合う「つぶやき掲示板」
・金沢城リレーマラソン出場
・もらってうれしーるBOXの運用(残原紙の寄付・活用)
・運動会
・能登半島地震災害ボランティア

2.顧客価値づくり委員会

  • お客様と早く正確なキャッチボールを繰り返し、絆を強める。
  • 心の奥の不安を拾い上げ、解決するしくみづくり
  • デジタルコンテンツの新しい価値づくり
具体的活動

・お客様の3大課題(人手不足、物価高、グローバル化)の解決のための訪問
・製造部門の社員の声を、委員会メンバーが直接聞きに回る「おせっかい巡回」
・SNS(Instagram、TikTok)での当社の活動発信/お客様の商品紹介

3.創発の風土づくり委員会

  • ときには気楽に行って、やって、言うてみな~Go Do Say~
具体的活動

・他部署やお客様の現場を体験する「ドキドキ体験」
・管理職が与えられたテーマを意識して毎月自己評価を行う「360度がんばりクエスト」
・部下から上司の評価を行う「360度上司評価」

活動実績